タイの東大と言われるチュラロンコン大学には人事学部秘書科と言うのがある。
社長や取締役の秘書になるための仕事を学ぶ学部だ。
私はタイに駐在している時にその学部の新卒の女性を雇ったことがある。
秘書としての基本を知っているので最初の日から役にたった。私のスケジュールの管理からお客さんとの食事会の段取り出張のホテルやフライトの予約などをしてくれる。そもそも私はだらしないところがあったので大変助かった。
日本だと大学で秘書の仕事を勉強することはない。
経済発展を急いでやるためにタイは実学を重んじたのだろう。日本にも東大に秘書科を作れとは言わないが他の大学にあってのいいかと思う。
さて同じように議員学科とか議員秘書学科があったらいいと思う。
日本には政治学部のように政治、歴史、経済を学ぶ大学はあるが、立候補して法律を守って選挙を行い資金を管理する基礎知識を学ぶところがない。
現状は議員や秘書は仕事をしながら先輩から教えてもらって勉強しているのだろう。
議員や秘書が選挙違反をしているケースが多々報道されている。違反を犯した人たちは故意にやっている場合もあるが、無知無経験が影響している場合もあるはずだ。
飲食一つとっても何が選挙違反になるのかならないのかは素人には分からない。
そんな議員や秘書になるための心構えや基礎知識を得る教育機関があってもいいはずだ。
選挙法は詳細であるし立候補には大きな供託金が必要で、政治は素人が踏み込むところではなくなっている。
今いくつかの新政党が名を挙げている。法令遵守や資金管理は大丈夫かと心配になる。
選挙や議員事務所運営の基礎知識を持っている人が多くいれば既成政党以外から立候補する人が増えて民主主義は活性化すると考える。
2023年11月25日