よくどんな株を買えばいいかと問われるが、いつも個別株など買うな日経225を買うかパッシブでコストの安い投資信託を買うのがいいと回答している。
だがどうしても個別株を買いたい人に対してのキーワードは「新バブル」株だ。
1980年代のバブル時代に隆盛した商品やサービスを思い出して、それをヒントに関連した会社の株式がいいと考える。
今中国と日本は全く逆のパラダイム変化が生じている。
中国ではインフレからデフレに、好景気から不景気にだ。
高級品が売れ外交旅行に万々行っていた消費時代は終わり、高級店が潰れ人々は節約し安いものをもとめている。高級飲食チェーン店が次々つぶれているらしい。売れるものが高価なものから安いものに大きく変わっている。中国人は大いに戸惑っていることだろう。
一方で日本ではデフレからインフレ、不景気から好景気にだ。
来年の春闘で大幅な賃上げが予想される。輸出産業ではかなりのボーナス支給があるだろう。それをきっかけとして高級品が売れ出すことになる。デフレに慣れてしまった、あるいはデフレしか知らない人々は戸惑い驚くことだろう。
だが今中国人が節約に急きょ切り替えているように日本人も新しい景気拡大にすぐに慣れる。
いままで100円ショップやユニクロで物を買っていた人がよりいいものを買おうと思うようになる。
想像できないかもしれないが給与が毎年5%上がってインフレが2%上がる世界を想像してみてほしい。給与が上がるならそして物の値段が今日より明日の方が高くなるのであれば少々高くてもいいものを今買っておこうという気分になるはずだ。
そんな世界で成長するのは高級品や高級なサービスを提供している会社だ。40年前のバブルと同じ様にはいかないだろうが同じものあるいは近いものが売れることになる。
「新バブル」を今から想像してなにが売れるかで投資すべきだろう。
2023年12月30日