ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

2024年の投資、NISAにオルカンは勧めない

 多くの投資アドバイザーが「迷ったらオルカン」つまり全世界株式投信がいいといっているが私はあまりお勧めしない。

 全世界株式投信には中国とドイツが含まれているからだ。

 「はじめてのNISA・全株式インデックス(AC)」の目録を見る先進国と新興国の株式とあるがドイツと中国の株式が含まれているかまでは書いていない。

 だが普通に考えて先進国にドイツ株式が含まれているだろうし新興国に中国株も相当数入っているだろう。

 今後10年、20年、30年単位でインド、アメリカ、日本の株式が上昇していくのに対して今後10年程度ドイツ、中国の株式は下落あるいは低い上昇率になる。

 ドイツ、中国が足を引っ張る形になるので最初の5年~10年はオルカンはインド、アメリカ、日本の投信に比べて上昇率は劣ることになる。 

 かつて私は新興国株の投資信託を持っていたが最近売り払った。

 世界が経済成長していてしかも日本円が安くなっているにも関わらず価格が上がらなかったのが不思議だった。

 調べてたら中国株がかなりの割合で含まれていた。タックスヘイブンケイマン諸島を経由した中国株が主なものだった。値上がりするインド株式を値下がりする中国株式が足を引っ張っていたのだ。

 繰り返しになるが長期投資は二つの視点が重要だ。人口動態と地政学的状況になる。全世界の人口は増えるので〇だが、全世界にはドイツや中国のように地政学的に△や☓になっている国々が含まれている。

 オルカンは決して悪い投資対象ではないがインド、アメリカ、日本に比べれば値上がりは低くなるだろう。

 もちろん世界人口は増加し世界経済は成長するので全体としてオルカンで損をすることはないので全くダメというわけではない。

 インド、アメリカ、日本が今後成長率が高くなる、あるいは中国、ドイツの経済が低成になるということが信じられない人、あるいはそれほどの値上がりを期待せずにともかく安定した利益を求める人にはオルカンがいい。

2024年2月1日

投資はご自身の判断とリスクでお願いしします。