昨日のブログで日銀は今年の大企業と中小企業の春闘が終る6月以後にゼロ金利政策を止めるが、短期金利を上げるのは日本経済が十分に推力を得たことが確認できる早くても今年後半、おそらく来年6月以後になると予想した。
日銀は相当慎重に0.25%あるいはそれ以下の率で上げることになる。
その後日本の経済成長と物価上昇を見ながら金利を徐々に上げていくことになるが、それは相当遅いテンポでしかも最小限の率になる。
今の日本経済の復活は円安による輸出企業のけん引によるものだ。
輸入物価があがって少々インフレになったとしても金利を低く留めて円安にして輸出企業を後押しし続けなくてはいけない。輸出企業の好調と賃金上昇他業種に波及し消費が活発になるまでは円安は必要だ。
ドル円は先のブログで述べたように130円~155円程度で推移する。日銀はインフレよりも為替を重視した政策を取る。この為替の範囲に誘導するので、2,3年の間日銀は政策金利を大きく上げることはない。
長期的に見ると日本は少子高齢化が進むのでアメリカと異なり潜在的成長率は低いので金利を上げて経済にブレーキをかけることはあまりない。
過去30年以上に渡り低迷していた分を取り戻すので10年前後中期的にやや高い成長が日本経済に生じるのは間違いない。だがその後は成長率は落ちて平凡なものになるだろう。もちろん今までの日本の成長率よりは高いものが、欧州の平均程度の成長率になる。
よって日銀は政策金利を大きく上げる必要は出てこないし上げることはできないとと考える。
今日銀がゼロ金利政策を止め短期金利を上げるのではないかと注目されている、もちろん両方とも1,2年以内になるが日銀は慎重に最小限のものにするだろうし、長期的には大きな金利上昇はないと考える。
2024年2月10日