産経新聞によると領土奪還まで戦争継続を望むウクライナ国民は政府系の調査によると7割とのことだ。日本のメディアはそれをもって士気が高いとしている。
戦争勃発直前のウクライナ人口は4300万人だった。このうち650万人がドイツ、フランス、ポーランドなどヨーロッパに避難している。またクリミアと東ウクライナの4州の人口は1100万人あったが今はロシアの勢力下にある。
国外への避難民650万人とロシア勢力下の1100万人を除いたウクライナ人口は2250万人となり2年前の6割を切っていることになる。
その6割から調査母体を選んでのアンケートだ。
避難している650万人は一日でも早く戦争は集結してほしいと思っているだろうし、ロシア勢力下にある1100万人はロシア語系住民が7割を占めるので戦争継続に反対だろう。
ウクライナ国民の戦争継続の意思は高いのだろうが、避難民や多くのロシア語系国民を除外したものだから割り引いて考えるべきだ。
戦況下において老人の死亡は増えるし出生率は低くなり乳幼児の死亡率も高くなる、そしてなによりも兵士が毎日戦死していく。これらの人口減を考えこれからのロシアの大規模侵攻が始まればさらに人口は減りウクライナ実行支配地域の人口は今年中に200万人を切るところまで減るだろう。
これはロシアの人口の六分の一以下になる。
2024年2月25日