ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

旅は時間の浪費、その1、早く行く必要はない

 私は旅は時間の浪費だと思っている。そしてそれをどう浪費するかが面白いのだと思う。いい意味でも悪い意味でも旅は時間を浪費する。

 この年末年始歳を考えればやめておけばいいのに「青春18きっぷ」なるものを買って旅に出た。「青春18きっぷ」は12月から1月10日までの間好きな日5日鈍行列車であれば乗り放題だ。「青春」といいう名前とは違って年齢制限はない。

 妻の「新幹線のお金ぐらいあるでしょう(親戚に知られたら恥ずかしい)。」と言う冷たい言葉を聞きながら、友人のいる京都と仙台に行った。

 普通であれば途中下車ができるので観光すればいいのだが全くせず、また景色をみることもなくひたすら読書した。

 心地よい揺れで1、2時間ごとに乗り換えがあって読書のちょうどいい休みになる。本をベッドで読むと寝てしまうし、居間だと甘いものを食べて中断してしまう。私にとっては少々居心地がよくない鈍行列車の席と適度な雑音が読書にちょうど良い。

 仙台7時間、京都8時間、じっくり読書ができた。本当に贅沢なものだ。

 若いころ旅の時間の浪費は高級外車で高速道路を突っ走ることだった。ただ日本の場合制限速度が100キロであまり面白くないことに気づきやめてしまった。そもそも運転は渋滞もあって疲れる。

 最近は高速バスもよく利用する。新幹線のようにアナウンスが多くないし目的地まで乗り降りも少なく意外と静かだ。

 インターネットが普及してから車より電車やバスのほうが時間を有効に使えるようになった。

 旅上手な京都の友人が言っていた「僕は目的地までいかに時間をかけて行くかを考えるんだ、いろんなもの見えるし経験できてそれが楽しい。」

 時間のある方はお試しあれ。