ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

確率とマグニチュードの恐ろしい関係 コロナウイルスその2 毎日100人死者でパンデミック

 先のブログで説明した通り中国が発表する感染者数、死亡者数は全く当てにならない。どの程度広がりになっているか、またどの程度の死亡率なのかについては中国政府が発表する数値からは判断ができない。

 武漢のある湖北省の人口は6000万人。平均寿命を仮に85歳として荒っぽいがどの歳も同じ人口で全員が85歳で死ぬと仮定すると荒っぽいが6000万人÷85年=70万人の人が毎年死ぬことになる。

 これをさらに日当たりにすると70万人÷365日=1900人となる。つまりガン、心臓病、インフルエンザ、などの疾病、自殺、交通事故などで湖北省では毎日平均して1900人が死んでいることになる。

 中国政府の発表によればこのところ毎日コロナウイルスでおよそ50人程度が湖北省で無くなっている。50人÷1900人=2.6%、死因の2.6%がコロナウイルスによるものだ。

 日本では肺炎の死因がガン、心疾患、脳疾患に続く4番目で9%程度だ。中国も似たものだとすると肺炎死因が9%から2.6%増えることになり死因に影響を及ぼすレベルになっている。

 だが2.6%であれば人口はそれほど減らないし、平均寿命が1年短くなることはない。まだ河北省の人々の平均寿命を大幅に短くするような状況にまだなっていないように見える。

 しかし繰り返しになるが中国政府の数字は信頼できない。中国政府がウソを言っている可能性もあるし、現場が混乱していて正確な数字をつかめないことも考えられ、あるいは病院に行けずに自宅で無くなる人も多くいるかもしれない。

 湖北省の死亡者が100人、死亡原因の5%を超えると一気にパンデミック状況になるのかもしれない、というよりすでになっているのかもしれない。