ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

不動産投資、キーワードは人口減少ではなく自動運転その1

 日本の不動産投資で気を付けないといけない大きな流れは人口減少と普通は思われている。だが本当に考えないといけないのは自動運転だ。

 人口減少はすでに始まっており予想も可能だ。今後田舎の人口は間違いなく減り続け東京など都会に人口が集まる、そして地方都市から人口が減りだし首都圏も減りだす、というのがほぼ確実な未来像だ。

 このシナリオを頭において不動産投資をすればいいのだが、それ以上不動産市場に大きなインパクトを持つのが自動車の自動運転だ。

 自動車はいろんな技術開発が進められている。

 ハイブリッド、電気自動車、水素自動車、安全走行システム、高性能ターボ、など自動車技術は日進月歩している。

 しかしこれらは「人が車を運転する」という自動車のコンセプトを根本的に変えることはない。例えば電気自動車になったからと言って燃料充填方式は変わるが運転者の生活が大きく変わるわけではない。

 自動運転は人々の生活を根本的に変える。

 車は無人になり、バスタクシーの運転手はいなくなる、通勤や買い物で車を利用するときに電話をしたり本を読んだりゲームをしていてもいい。

 飲み屋で酒を飲んでも飲酒運転にならないし、もちろん代行を頼む必要もなくなる。

 運転が好きな人は別として居間や寝室スタイルの車が流行になるかもしれない。夜に行先を入力しておけば朝起きたら現地に到着していることも現実になるかもしれない。

 都会に行って駐車場を探す必要はなくなり、空の自動運転で誓う走らせておけば駐車料金より燃料代の方が安くつくかもしれない。都会の時間貸しのパーキングがいらなくなる。

 自動運転は他の開発中の自動車技術とは比べ物にならない生活の変化をもたらす。

 その中でも地下鉄などの公共交通機関が充実していなくて車を使っている郊外、地方都市、田舎の影響が大きく大きな恩恵を受ける。

 その結果地方の土地価格が強含み、都会の土地価格が下がる圧力になる。

 もちろん公共交通機関が充実していえる都会がいいと言う人はいるだろうが、全体に地方の移動手段が手軽になり、都会の駅から何分という不動産価値が今ほど重要でない時代がくるかもしれない。

 尚、安全性と事故が起こった時の責任の所在をどうするかが今後の自動化へのハードルだ。

2020年3月22日

投資はご自身の判断とリスクでお願いします。