ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

問題は中国共産党で中国国民ではない、は正しいか

 中国共産党は中国国民を抑圧しているが、中国国民はそれを受け入れている。中国共産党と中国国民は一体だと私は見ている。

 多くの中国国民はやむなく許諾させられているし、かなりの人達は消極的に中国共産党を支持している。さらに人口の1割を占める中国共産党員は中国政府を積極的に支持をしている。

 国家は国民に影響を与え国民は国家に影響を与える。国家と国民は相互に依存しお互いに影響を与えている。

 民主国家であれば国民が投票をして国家のリーダーを選び、選ばれたリーダーは国民を先導して影響を与えることになる。

 共産国は民主国家の選挙という国民から国家への影響力がないので、国家から一方的に国民は影響力を受けることになる、と一般には考えられることが普通だ。トランプ政権も敵は中国共産党であって中国あるいは中国国民ではないとしている。

 だが選挙がなくても国家は変えることができる。デモ、暴動、革命、暗殺、亡命政府、など国家体制を変更する方法はある。国民が団結すれば国家を替えることができる。

 民主国家でなくても国家と国民は広い意味で相互に依存しお互いに影響を与えているのだ。

 中国では共産党国家体制を変更しようとする動きは天安門事件以後目立ったものはない。

 その事実を見るに私には多くの中国国民が中国共産党を受け入れているようにしか見えない。民主主義国家の人々からすれば到底許すことができない国家社会体制に多くの中国国民は甘んじている、あるいは消去的に支持している。そして共産党体制で儲かる人たちは積極的に支持している。

 つまり中国共産党は中国国民を非民主的な状況に抑圧しているが、一方で中国国民はその体制を投票で影響を及ぼすことはできないが支持しているのだ。

 となるとアメリカ政府がいうように中国共産党が倒れたとしても、その後にできる政府は名前は違うが中身は中国共産党と同じ様な政府になる。

 ロシアをみれば明らかだ。せっかく民主国家になったにも関わらずプーチン氏を終身大統領にしようとしている。しかも投票で国民が支持しようとしているのだから。

2020年6月22日