ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

資産四分割、うまく歳をとったら見栄を張る

  年齢を重ねるとだんだん見栄を張りたくなるらしい。

 昔、長男がインターナショナルスクールの高校時代心理学を学んだようでそれを教えてくれた。

 若いころ一番欲しいのは彼女や彼氏でそれが落ち着く中年になるとお金がほしくなるらしい。そのあと社会的な地位が欲しくなり、老人になると名誉、つまり見栄を張りたくなる。

 確かに日本の勲章などもそんなものはいらないと言っている若い芸術家がいるかもしれないが、勲章をもらう年齢の高齢の人達で断る人はあまりいないように思う。

 運よく勲章がもらえればいいがほとんどの人はもらえないので何かを持とうとする。

 大きな家、高級車、若い(派手な?)愛人、高級時計、高級ファッション、などなど見栄を張るには相当にお金が要る場合が多い。

 物を買わなくても海外旅行に行ったりしてそれを友人に見せびらかしたりする人も多い。

 本当に楽しんでやっているのならいいが、多くの場合金を使ってしかも苦労して見栄を張っている場合が多い。

 世田谷の邸宅で喜んでいる人がいるが世田谷など実は不便で駅までバスだから、歳を取ったら都心の50平米のマンションの方がよっぽど便利だ。高級外車も日本の高速道路は100キロ制限で飛ばせるところはないし、今や車離れで多くの人が高級外車に興味が無くなっているので見栄にならない。

 うまく見栄を張らないと金ばかりかかって効果がないばかりか年金生活が苦しくなるので注意したほうがいい。

 見栄を張るのは老人の習性だから持つのはいいことだ。だが一つぐらいにしておくのが無難だ。大きな家、高級車、愛人、高級時計、高級ファッション、海外旅行、全部やったら大変なことになる。

 そしてできればお金のかからない見栄をひとつふたつ持っているのがいいと思う。

 趣味の世界でかなりのレベルになっていると、相手が分からない価値観を示すことができるししかも安上がりだ。大邸宅や高級車など興味ありません、僕はこれで楽しいのですということを見せれば十分見栄を張ることができる。

 若い人たちは仕事が忙しいと思うが老後のことも考えていくつかお金のかからない趣味を今から持っておくのがいいと思う。

2020年6月25日