ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

遺伝子に逆らって努力すると挫折する。残念だが普通の人はその道しかない。

 遺伝子で頭脳も運動神経も決まると先のブログ(6月21日)で述べたが、残念ながらそう思っていない人がいるし、また分かっていても人は努力しないといけないので大ぴらには言えない人が多い。

 学校の先生が頭の良し悪しは生まれつきの遺伝子で決まっていると言ったら勉強できない子が努力を止めることになりかねないし、運動ができないのは生まれつきだと言うとその子がスポーツ選手にあこがれているとしたら夢を壊すことにならないので言わない。

 結局こどもたち、そしてその親たちは特別な能力を持っていない遺伝子に逆らって努力すれば何とかなるのかと思って努力することになる。

 もちろん適当に努力して適当になるならいいが、ついついこどもたち本人もまた親たちも期待して努力してしまう。

 成績がふつうなのに無理して私立中学に入れようとしたり、将来は東大、医学部に入れようとしたりして結局挫折する。そこそこの才能しかないのに野球選手、サッカー選手になるかもしれないと英才教育をしたりバレエやクラッシック音楽を毎日食事や睡眠する時間を惜しんでまでやることになる。

 だがほんのほんの一部成功する人を除いてほぼ全員が挫折することになる。努力すればするほど生まれつきの遺伝子で形成される素養がないのでうまくいかないことが分かり挫折感を深めていくことになる。

 そして多くの場合自分の努力が足りないと考えてしまう。

 運動の場合敏捷さ、柔軟さ、体形、筋力など本人がどうしようもないことが目に見えて分かるので比較的早めに遺伝子の限界に気が付くことになる。

 だが頭脳の場合もう少し気が付くのが遅くなる。家庭教師をつけたりいい参考書に出会ったりすると少し結果が出る。そしてどうしても頑張ってしまうことになってしまう。そして最後は挫折することになるのだ。

 努力すればするほど挫折は大きくなる。遺伝子に才能が埋め込まれているということを知らないと挫折してもできるはずだと思ってさらに努力を続けることになる。そしてより大きな挫折することになる。

 努力するなと言っているわけではない。努力しても成功しないことはある、というようり努力したら必ず挫折する、いかにうまくいったとしてもほんの選ばれた少数の人を除いて必ず挫折する(ピーターの法則)ことを知っておくべきだ。

 私も時としてこのことを忘れてどうしてできないんだろう、上手くいかないんだろうと思って、原因は努力が足りないと思って努力を続けてきた。そしてやっぱり挫折した。

 才能がないのに努力したら挫折することを知っているべきだろう、分かっていないととても苦しい人生になるように思う。

2020年6月26日