ドラコの資産運用 織田俊夫

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オリンピックはもう止めよう

 ロイター通信は、国際オリンピック委員会IOC)の古参委員であるディック・パウンド氏(カナダ)は、新型コロナウイルス感染拡大のため2021年夏の東京オリンピック(五輪)が仮に中止となった場合、約半年後に予定される22年北京冬季五輪も開催が困難になるとの見解を示した、と報じた。

 このブログ「冬季北京オリンピックをボイコットせよ」で今年5月3日、7月3日と早くから北京オリンピック参加を見合わせるべきであると述べてきた。IOCもマスコミも視聴率や広告費に影響するそんな恐ろしいことは議論もしたくないと思っていたのだろう。しかしついに冬季北京オリンピック中止の是非について話をしなくてはならない時期になってきた。

 もうオリンピックはもう止めた方がいい。

 そもそも「平和の祭典」であるべきものが人権弾圧をしている中国で行われること自体おかしい。人権弾圧をする中国で開催を決めた時点で「平和の祭典」という意義がすでに失われている。商業主義が優先されウイグルチベット、モンゴル、満州、香港、の人権がおろそかにされているのだ。

 またそれだけでは成り立たないマイナースポーツをまとめてバルク売りするビジネススタイル自身が限界に来ている(ブログ2月26日)。

 スポーツを商売にすることを否定するわけではないが、IOCの委員が多額の報酬を受け取り一方でただ働きのボランティアを使うなど搾取以外のなにものでもない(6月11日)。人の好意をいいことにしてボランティアという美名のもとにひとをタダ働きさせて一方でIOCの会長は多額の報酬も受け取り、マスコミなどは多大な広告収入を得ているという不公平が存在する。

 オリンピックは競技ごとに分解してそれぞれの競技で世界大会を行えばいい。施設も各競技で今のように世界あちこちでやってもいいし、プロテニスのように大会場所を固定してやってもいい。

 東京都はオリンピックに莫大な税金を使うことになるが、それを止めて同じ金を普通の公共投資に使えばいい。地下鉄をさらに2本、3本増やしたり首都高速をさらに整備すれば経済効果はオリンピックと変わらないはずだ。

 また競技によっては商業主義に乗っかかってやっていくものがあってもいいしあくまでもアマチュア精神で商業主義を排除してやっていくものがあってもいい。

 オリンピックをそれぞれの競技に分割してそれぞれが世界競技の方向を決めて行けばそれでいいのではないか。 

 そろそろオリンピックというシステムをのものが限界に来ているから分解してしまうのがいいと考える。

2020年7月18日

 

 

 

 

2017年7年18日