ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

「私が日本に住み続ける15の理由」ケント・ギルバートを読んで

 日本を良く理解して楽しく住んでいただいているというのは本当にありがたい話だ。ケント・ギルバート氏のような方には是非ともこれからも長く日本に住んでいただきたいものだ。

 私はサラリーマン時代海外に数えきれないぐらい出張に行ったし、半分近い期間海外駐在だった。

 こどもの頃外国人を見ることはほとんどなかったし、海外旅行に行く人もまれだった。祖母が観光旅行でハワイに行った時は持って帰ってきたコインをもらって喜んでいた。大学を卒業して海外にあこがれてなんどか行くことを考えて仕事を選んだようなものだ。

 海外に行くといろんな経験ができて視野が広まる。日本とは異なることが新鮮でそれを楽しんでいたように思う。

 だがサラリーマンを辞めて老後の入り口に入った今この日本がいかに平和で豊かで便利かということを身に染みて感じている。

 歳を取るとあちこち不具合が出てくる。だが病気になっても日本には健康保険がある。しかも収入が少ないと特別に保険金が安くなることがある。救急車を呼んでも民間保険に入っていないと搬送してくれないアメリカとは雲泥の差だ。

 東京の繁華街を飲み歩いていてもぶつからないように歩いていれば言いがかりをつけられたりカツアゲされることはまずない。

 買いたいものはお金があれば容易に手に入る。品質がよくてそして安い。バブルの頃東京の物価は世界と比べて高いと言われていたが今は先進国の中ではむしろ安い方だ。500円、5ドルで座って食事ができるような先進国の都会はほかにないはずだ。

 日本の農家は零細で非効率だと言われているが、海外で生の野菜を水道水で洗って食べるのはできない国が多いし、日本の野菜は品質は相当高い。実際に多くが輸出されている。

 酒はなんでもある。日本酒、焼酎は言うに及ばず、もともと海外の物であったウイスキーやビールは品質で海外製品と肩を並べたりそれ以上になっている。あとは日本のワインは良くなっているらしいがもう少し頑張ってもらったらいいぐらいかと思っている。

 私は東京に住んでいるが、1時間も電車に乗れば鎌倉など海が見れるし、八王子の先の山に行くこともできる。日本の山は険しいので自然がそのまま残っているし海も一般の人が思っているよりゴミは落ちていないしきれいだ。

 日本のいいところを挙げたらきりがない。

 海外に行くことはいいことだと思うし、特に若い人はどんどん行くべきだと思う。でもケント・ギルバート氏が言うように日本は本当にいい国であることは間違いないと思う。

 コロナで海外に行くこともできないし、日本国内で楽しみたいものだ。

 

2020年8月23日