今日喫茶店で隣の会話が聞こえてきた。
政治談議をしているのだが、憲法は守らないといけない、自衛隊は違憲だ、日米安保体制は反対だ、安倍政権は間違っている、というものだった。見ると白髪の70歳代男性二人の会話だった。
政治談議の中身が稚拙で青臭い、世界は軍事力で保たれているという現実を長い社会経験をしてきた老人が理解していないというのが不思議と言うか滑稽だった。
今日本では老人が左翼左派で若者が右派中道だ。私のこどもの頃とは全く逆だ。
1970年頃一回り上の先輩たちは組合運動や学生運動で安保闘争を繰り広げ日本は騒然としていた。
戦争を経験した年寄りが保守中道で自由民主党を支持し若者は左派左翼で社会党共産党を支持する構図があった。
戦争を経験している古い世代が軍歌を居酒屋で歌い、戦争を知らない世代がフォークソングやロックを街中で歌う、そんな時代だった。
その後過激派学生運動は日本赤軍があさま山荘事件で終末を迎えるように完全に力を失った。
穏健な労働組合などの左派も日本の経済成長が続き生活が豊かになり国民の不満という運動のエネルギーがなくなり弱体化していった。そして1989年にベルリンの壁が壊され共産主義の限界が知れ渡ると左派左翼は思想の根幹を否定され完全に終わってしまった。
田くの日本人が社会主義や共産主義に夢を感じたのは事実だ。だがそのうちほとんどの人達は社会主義や共産主義が悪魔の思想であることに気が付いて足を洗っている。
にもかかわらず今も多くの団塊の世代はその事実に目をつむり最後の人生を送ろうとしている。そしてマスコミも同じように中国におもねり、保守中道の政権を潰せば新しい世界が待っているかの報道を相変わらず繰り返している。
だが心配はいらない。左翼団塊ジジイはそのうち寿命が来てこの世にいなくなり、まっとうな保守中道の今の若者がこれに替わる。マスコミも徐々に地上波や新聞は衰退しインターネットに取って変わられるはずだ。そう思いたいものだ。
2020年8月28日