河野氏は勉強不足なのではないだろうか。
高市氏のホームページをみるといろんな政策が事細やかに記載されている。
また立候補を宣言した貴社会見でけんか腰の記者に対して真正面から反論したり、やんわりと関西弁でいなしている。
マスコミから非難されがちな保守の立場を高市氏は長く守り続け、鍛えられてきたのだろう。
未知数であることには間違いないが、敵ばかりのマスコミの中でよく立ち回っていると言っていい。
一方で河野氏は大臣経験があり、また韓国や中国に対して毅然とした外交をしてきたことで評価される。
保守の候補として十分な資質を持っているといっていいが、どうも準備不足がみられる。
河野氏が首相になって一番の問題は父親の河野発言だ。慰安婦を実質認める発言をしている。首相になったらこの発言を否定しなくては、親子で慰安婦を認めたことになる。首相になったら慰安婦問題についてはっきり政府の立場をさせるぐらいのことは言わないといけない。
また原子力については河野氏自身の思いがあるようで原子力発電には反対をしている。だが実際日本は当面の間原子力発電をやっていかないといけない。さもければ大量の石油を中東から輸入するか、中国から太陽光パネルを輸入しなくてはならない。
長期の方針としてはいいが環境問題よりもより大事なのは対中国問題であることを割り切るらなくてはならない。保守とは現実主義そのものであるべきで、原子力を反対してパネルを輸入して中国を助けるようなことを絶対してはいけない。
かように河野氏は期待される保守であることには間違いないが、政策について平素から現実を直視して練る必要があったと思う。
岸田氏、高市氏が公約を出しているのに対して、いまだに安倍氏麻生氏の指示を求めることに時間をついやし、公約を出していないところが問題だ。
本来なら公約を出したうえで党内をまとめにかかるのが筋というものではないか。残念だが準備不足と言っていい。
2021年9月9日