インフレってどんな状況だったか忘れてしまった。
日本は1989年のバブル崩壊でインフレ社会からデフレ社会になった。
その後30年以上インフレ率が2%以上にならない、モノの値段がほとんど上がらないきわめて緩やかな物価上昇にしかならない社会が続いてきた。
1989年以前、私が若かったころ物の値段は上がっていた。
小学校の頃は駄菓子屋のお菓子が10円からだんだん上がって行ったし、趣味のプラモデルの価格も少しづつ上がっていた。
一方でお年玉を貯金したほうがいいと母に言われて預けた銀行の定期預金は5%程度の金利がついてたし、サラリーマンだった父の給与は毎年上がっていたのを覚えている。
そんな社会はバブル崩壊とともに終ってしまった。それからの我々はデフレ社会に慣れてしまっている。物価は上がらないし給与も上がらない。それが当たり前になっている。
しかしコロナ後の世界はどうも世界がインフレになろうとしているようだ。米国の消費物価はすでに年間計算で5%になっているし、欧州では光熱費が極端に上がってきている。
長らくデフレであった日本もこの影響を受けるに違いない。
聞いた話だが、埋もれていた銅銭などが見つかるがそのお宝は日本がデフレの時代に埋めたものがほとんどらしい。
モノの値段が上がる時に銅銭を土に埋めておけば、埋めてある期間価値はどんどん下がっていく。逆にデフレの時に埋めておけば遠い将来銅銭の価値はあがっているのだ。
だから人々はデフレの時だけ銅銭を埋めようとする。
このようにデフレとインフレでは資産運用は異なってくるはずだ。デフレになったら何を買っておけばいいのだろうか。
正直インフレの時代は遠い昔で何をやっていたのか記憶がない。
まずは身の回りで必要なものがないか探してみることにする。
デフレに慣れてしまい、消費マインドが下がってしまっているのか、100円ショップで物を買うのに慣れてしまったからか、大口の欲しいものが浮かんでこない。
デフレで貧乏人のライフスタイルが身についてしまったのだろう。
2021年10月18日