ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

インフレってどんな状況だったか忘れてしまった。その2、オーストラリアが高い

 本当に30年間のデフレに慣れてしまっててこれからインフレになると言われても何をやったらいいのかさっぱり分からない。

 驚いたのは毎月少しの金額で積み立てのオーストラリア債券の価格が上がっている。

 理由はオーストラリアドルが日本円に対して高くなっているからだ。 

 2017年10月から積み立てを始めたのだが、その後しばらくの間オーストラリアは中国向け石炭、鉄鉱石、ボーキサイト(アルミニウムの原料)が絶好調でオーストラリアドルは90円前後になっていた。

 その後オーストラリアは反中政権が出来て中国とオーストラリアの関係は悪化、中国がオーストラリアからの石炭輸入を中止した。豪州の中国向け資源輸出がきびしくなり、またコロナで原料の世界需要が減少したため、オーストラリアドルは70円台前後まで落ちた。

 オーストラリアドルがどんどん安くなっていたので投資するのではなかったと思っていたが、毎月の積立金は知れていたのでそのままにしておいた。

 先日、証券会社から報告書が来たので久しぶりに状況を確認したら、なんと儲かっていた。

 コロナからの世界経済回復による資源価格の上昇、中国に依存しなくても大丈夫になったオーストラリア経済が原因なのだろう、オーストラリアドルは85円前後まで上がっていた。

 さらにドルコスト方式で毎月同じ円貨を投資しておいたのも幸いした。

 正直、30年間ずっとデフレの日本に慣れてしまっていたので、資源国家であるオーストラリアに投資することをためらっていた。まさか資源国家が強くなるなどとは思っていなかった。

 インフレの世界はデフレの世界とは異なる。30年以上前のインフレの時代を思い出して投資をすべき時期にきていると考える。、

2021年10月26日