ドラコの資産運用 織田俊夫

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「紅白歌合戦」「大河ドラマ」の強烈ダブルパンチでリングに沈むNHK、綺麗でデカすぎる大河ドラマの役者たち

 「大河ドラマ」が低調なのは視聴者のテレビ離れだけではない。

 作品そのものに問題がある。

 出てくる役者たちが綺麗すぎてデカすぎて鎌倉時代や戦国時代の世界に視聴者が入っていけないのだ。

 昼間地方局で昔の「座頭市」をやっていた。

 勝慎太郎の演技がすばらしい。

 どう見ても汚い盲目の主人公。今ならポリコレ(ポリティカルコレクション)で一発で却下される主人公かもしれない。

 出てくる勝慎太郎は汚く見えるし不細工だ。脇役も決して綺麗ではないし、背景の農家や商家もそのころの時代らしく質素に描いている。カラー作品であるにもかかわらず白黒のような古さがある。江戸時代の感じがよく出ていてどんどん引き込まれていく。

 一方で最近の大河ドラマの出演者たちはみんな綺麗でカラフルな衣装を着ている。本当に史実に合わせてきれいな色あいだったのならいいが、綺麗な画面を取るために色を決めているように思える。

 そして役者たちに鎧が似合っていない。

 鎌倉時代や戦国時代の男たちはもっと小さかったはずで、兜や鎧はその小さなサイズに合わせて作られている。今の普通の日本人の男には鎧が小さすぎるのだ。しかも男優たちは背の高い人が多い、そんなデカい彼らが昔の鎧兜をつければちぐはぐになってしまう。

 地方の祭りの行列で小太りの中年男性が鎧を着て兜から眼鏡と膨らんだ頬を見せてているのに似てる。そんな人は戦国時代にはいない。

 NHKは綺麗に取った方がいいと考えているのだろうがそれによって現実感がない画面になっている。

 同じ時間にやっている全くフィクションの韓国歴史ドラマのようだ。もちろん史実にあるていど忠実で歴史交渉もしているのは韓国ドラマとは違うのだろう。だが画面を見ている限り韓国ドラマと同じような薄っぺらさを感じる。

 「鎌倉殿の13人」は俳優たちを美しく見せることで視聴率を稼ごうとしているように見える。この作戦は視聴者に飽きられて長続きしないと思う。

2022年1月14日