プーチン、習近〇、金〇恩、の劣等感が世界を混乱させる。
ロシアがウクライナ侵攻し早々にキエフが陥落した時に発表するつもりだった宣言の原稿が漏れて話題になっている。
プーチンが48時間以内にキエフを制圧すると考えていたのに実際は7日以上たったいまもキエフは陥落していない。このことが注目されているが、私は別の所が気になっている。
それは「アングロサクソンが支配している現在の世界をウクライナ侵攻で覆した」という宣言の趣旨だ。
東西冷戦時代の軍事境界線は今よりずっと西にあってドイツを真っ二つに分けていた。冷戦後東ヨーロッパの多くの諸国は次々にNATOに入って軍事国境線はポーランドやルーマニアとの国境になってしまった。
ロシアにとっては大敗を喫したわけで、それを少しでも挽回してウクライナをと取り戻した、まだまだやるぞというようなことをプーチンは言いたかったのだ。
つまり負けに負けを続けて悔しい思いをしていたがここで一矢報いたということだ。
だがロシアは負け続けたのだろうか。
歴史をみれば実はロシアは勝ち続けていて最近少し後退しただけにしか過ぎない。
冷戦時代にソ連が支配下に置いていたポーランド、東ドイツ、ルーマニア、ブルガリア、バルト三国などはすべてロシア民族ではない。ソ連は大帝国で別の民族を支配下に置いていたのだ。
東をみればシベリアにはいろんな少数民族がすんでいたのにすべてを支配下においてしまった。その軍事境界線はシベリアを飛び越えて旧日本領の南樺太、千島列島、そして日本固有の北方領土にまで及んでいる。
ロシアは傍若無人にも他人の土地に平気で武力を持って侵入し続けてきた。征服された民族にとって迷惑な話だが帝国としては立派なものだ。
他国を蹂躙してきていま少々小さくはなったとはいえ大帝国であるロシアの大統領がアングロサクソンにいじめられた苦々しい歴史などとコンプレックスを持っていることが滑稽でならない。
かつて大帝国だったイギリスもオーストラリアも今更他国を占領して服従させようなどとは思っていない。ましてイギリスの首相やオーストラリアの首相が周りの国に対して恨みや劣等感を持っていることは考えられない。
プーチンは劣等感をもつならばご自身のことぐらいにしてはいかがかと思う。あなたの国の領土は日本に比べたら何十倍もあるし、貴方自身のことだって日本人と比べれば恰幅のいい長身の男性だと思うのだが。
2022年3月3日