ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

世界は中国の台湾進攻にロシア以上の制裁を加えさせられるのか

 ロシアのウクライナ侵攻で世界から厳しい経済制裁が加えられている。

 正直私は世界がここまでまとまってロシアに制裁を加えるとは予想していなかった。

 そもそもウクライナNATOのメンバーではないし、ドイツはロシアから天然ガスの供給を受けているので西側諸国が結束してロシアに対抗することはないと考えていた。

 中国が台湾に侵攻した場合に同じような制裁を世界は加えることができるのだろうか。

 ロシアが世界11位の経済国であるのに比較して中国はアメリカに次ぐ世界第2位の経済大国だ。

 トランプ大統領時代から始まった中国への制裁は今も続いているが、欧米企業に取って巨大なマーケットであることは今も変わりがない。また多くの中国の製造工場は欧米のサプライチェーンの重要な一部をなしている。

 中国と経済的結びつきが吹きが地理的に遠い欧州が協力を躊躇することが考えれれる。東南アジアも中国との関係を考えて中立の立場を取ることも考えられる。

 ロシアへの制裁と同じことを中国の台湾進攻に対して行えるかは疑問が残る。

 さてロシアが無傷でウクライナをまんまと掌握したら中国はすかさず台湾に侵攻することは明らかだ。

 それを阻止するにはロシアのウクライナ侵攻を失敗させプーチンの顔に泥を塗った形で撤退させなくてはならない。

 それには西側諸国の打撃になったとしてもさらなる厳しい経済制裁をおこなうべきであり、ウクライナ軍への訓練武器供与を徹底的に進めるべきだろう。

 ロシアが経済破綻をしウクライナ支配が成功しなければ、その姿を見て習近平は台湾進攻を躊躇するだろう。

 加えて台湾には武器の供与だけでなく秘密裏に米軍を派遣すべきだ。そのことが明るみになって中国との軋轢が出ることは間違いないが、その軋轢は中国が台湾に侵攻するときの問題の大きさに比べれば大きくない。ロシアがウクライナに侵攻したのはアメリカ軍がいなかったからだ。今のうちにアメリカ軍を台湾に派兵することことを考えるべきだ。

2022年3月9日