ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

「利益」は「リスク」を上回る、はワクチンメーカーのウソ

 今日は少々屁理屈というか述べてみたい。

 ワクチンメーカーとアメリカ保健省は生後5か月から4歳児までのこどもへの接種を許可したが、「利益」は「リスク」を上回ると説明した。

 それを聞いてすぐにおかしいと直感するならあなたは日本語ができる。

 私はニュースをみておもわず「お前ら英語できんのか、アメリカ人のくせして!」と言ってしまった。

 「利益,profit,advantage」の反対語は「不利益non-profit」あるいは「損失loss」だ。

 「リスクrisk」の反対語は「safty安全性」「確実性certainty」だ。

 「利益」が「リスク」を上回るようなことはない。

 上場企業が株主総会で決算書の説明をするときに「利益」が「リスク」を上回ったので赤字になりました、という説明がまかり通ることになる。

 そんな比較のできないことを無理やり比較したように見せて説明しているのだ。

 本来であれば、接種によって感染して苦しんだり死ぬという「リスク」は接種によって副反応で苦しんだり死ぬという「リスク」より低いとはっきり言わなくてはいけない。

 あるいは、接種によって感染して苦しんだり死ぬということがなくなる「利益」に比べて、接種によって副反応で苦しんだり死ぬという「不利益」の方が高いとはっきり言わなくてはいけない。

 だが比較できない言葉に替えることによって副反応を除外して死ぬか生きるかだけを比較していることを誤魔化しているのだと私は見る。

 つまりワクチンメーカーとアメリカ保健省の比較には副反応で苦しむことは比較にはいっていない。こどもが接種の副反応で39度の熱をだすことを最終判断した比較の中には入れていないのだ。

 ワクチンを打つ、打たないの比較を両方「リスク」で表現すると、熱を出す不利益は入っていないのかと反論される。

 またワクチンを打つ、打たないの比較を両方「利益」「不利益」で表現すると、熱を出す不利益は含めて比較しなくてはいけなくなる。

 普通に考えてほしい、3歳児がワクチンを2回打って2回ともほぼ確実に39度の熱を二日間出すのであれば、ほぼ死なない病気で必ずしも感染しない病気だから打たずにいるほうが「利益」が大きいことになる。

 正しくは「ワクチンを接種することで死ぬ「リスク」は軽減される、しかし副反応はかなりの確率で出るのでそれをどう評価するかで「利益」があるかどうかは不明だ。」ということになるはずだ。

2022年6月17日