ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

ドイツは三度目の大敗北、その原因はメルケル元首相

 ドイツは三度目の大敗北に向かって進んでいる。

 ウクライナ戦争でロシアのプーチン大統領からいつ天然ガスを止められるか分からないと言う恐怖におののいている。

 ドイツは天然ガスの6割をもロシアに依存していたが、今ロシアはパイプライン設備の西側制裁を理由にその20%しか供給していない。このままでは寒いヨーロッパの今年の冬をドイツ国民は暖房なしで過ごさないといけないことになる。

 今ドイツには二つの選択ししかない。

 ロシアに屈服して天然ガスを買うか、極寒の冬を国民に強いるかだ。

 いずれにしろ第一次世界大戦の敗北、第二次世界大戦の敗北、につづく三度目の大敗北になる。

 冷戦時敵国であったソ連の後継国であるロシアから国の根幹であるエネルギーを依存するなど普通なら考えられない。だが、本来仮想敵国であるロシアを無理やり友人とし安ければいいとグローバリズムを推し進め天然ガス購入を進めたのはメルケル元首相だ。

 メルケル元首相は軍事費を削り、ロシアから天然ガスを買い、極端な脱炭素政策を進め、中国の人権弾圧を見て見ぬふりをして中国投資を推進し、一方で低所得労働者を大量に移民させた。

 今後天然ガス問題以外も火が噴き出すだろう。

 極端な脱炭素政策は今回完全に挫折する。狂信的に脱炭素を支持しているドイツ国民は寒い暖房のない冬の部屋で信条を守り通すことはないに違いない。

 中国に依存したドイツ経済は中国経済の停滞と中国投資への国際的批判から今まで通りにはいかない。

 低賃金で移民させたトルコ人、シリア人はドイツ社内の中で融合することなく、いろんな分野で社会的コストになっていくに違いない。

 ドイツ三度目の大敗北の犯人はメルケル元首相とグローバリズムで甘い汁を吸えると考えて彼女を支持したドイツ国民だ。

2022年8月2日