ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

オフィスの多様な転貸ビジネスに期待したい。

 三鬼商事によると都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)の平均募集賃料は20年8月以降、24カ月連続下落。賃料の下落が2年続くのは、リーマン・ショック東日本大震災の影響があった2008年9月~12年4月の44カ月連続以来とのことだ。

 リモートワークはコロナ過が終わったとしても続くことになって都心のオフィスの需要は簡単に戻らないだろう。

 東京のオフィスビジネスは抜本的な対策を講じないといけない。

 それはオフィスの転貸ビジネス、あるいは時間貸しビジネスだと考えている。

 今都心でオフィスは求められていないが、特殊なスペースを求める需要は色々ある。

 実際私は自宅から歩いて5分ほどの雑居ビルの地下室を事務所として時間貸しで毎日2時間借りている。

 その地下室を借りる人たちの利用目的はいろいろだ。

 ストリートダンス、フラダンス、フラメンコ、バレエ、ズンバ、空手、居合、太極拳、剣道、殺陣、仕事場として、家庭教師、ワークショップ、体操クラブ、ピアノ、サックスなどの楽器演奏、路上芸人の練習、などなどだ。

 自宅では近所への音や振動の問題があるから借りているようだ。

 公共の体育館は広すぎたり、区民でないとつかえないとか、個別使用の時間がかぎられていて使い勝手が悪いようだ。

 早朝夜の1時間300円から夕方2000円ぐらいまでの価格で手ごろだ。掃除は各自がやることになっていて管理人は普段おらず月に2,3回備品の補充を兼ねて確認に来ている。利用者は終了時簡単に掃除をすることになっているがほとんどの場合問題がない。

 首都圏に2,30か所あるようで床の防振と部屋の防音工事ななされているようだ。

 もう一つ利用しているスペースが音楽家のために防音室を時間貸ししてくれるところだ。

 新宿の飲み屋街のど真ん中にあるのだが防音室が20部屋以上ある。会員になればホームページから30分刻みで予約ができる。週末は9割、平日も7割ぐらい埋まっている。ピアノ付の防音室が多く中にはグランドピアノもある。

 周りの怪しげな雰囲気と違って中に入ると清潔感あって受付もきれいにしてある。

 一度ヤマハに行って防音室について聞いたことがある。部屋全体を防音にすると300万円ぐらいかかる。電話ボックスのような半畳ぐらいのものは100万円以下で手に入るが、狭いマンションの部屋に入れるとけっこう巨大だ。

 それを考えると自宅から歩いて10分ほどの防音室の時間貸しの方がいいと思い最近使っている。

 私は定年後油絵をやりたいと思っているが、いまだに始められていない。狭いマンションでは難しいからだ。理由は油絵は絵の具の匂いがあるらしく衣食住するところとは別においておかないといけないらしい。

 都心の住宅は狭くて近隣への迷惑の問題がある。一方でオフィスビルは余っている。

 そのギャップをいろんな転貸あるいは時間貸しビジネスで埋めていけば面白いのではないだろうか。気軽に安価に油絵ができるスペースがあれば借りたいと思っている。

2022年8月18日