ドラコの資産運用 織田俊夫

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自衛隊ヘリコプター墜落、原因は4月の憂鬱なのか?その2

 4月6日に自衛隊機が行方不明になって1週間が経つ。

 宮古島は綺麗な海が魅力的だが、同時に残念ながら海難事故の多いところだ。

 海上保安庁によると2014年~2022年の9年間に49人の人が宮古島の海で死亡あるいは行方不明になっている。

 全員が流されて被害に遭ったわけではないが、潮の流れが原因になっている場合が多い。

 宮古島の周辺は黒潮が流れている。島の周りはリーフ、サンゴ礁に囲まれていて穏やかだがその外側に出ると時速2〜3ノット(3.7〜5.6キロ/時)の海流が流れている。

 数字が2とか3なので大したことないように思うが、成人男性が足早に歩くとだいたい4キロ/時だ。

 私はサイパンや沖縄で経験したことがあるが、海水が川のように流れていく。

 もし流されると人が歩く速さと同じスピードで逆方向に泳がないと戻ることができない。いや同じスピードだと何時間たっても同じ場所にいることになる。

 歩くスピードと同じ速さで泳ぐことができるひとはいるかもしれないが何時間も続けることはできない。

 厄介なことに海流は24時間絶え間なく流れ続けている。スピードは人の歩く速さと同じでも24時間続くと2ノットで88キロ、3ノットで134キロも流される。

 実際に宮古島で流された人は翌朝40キロ沖合で発見されている。 

 知り合いのサーファーがもと貨物船の機関士だった。「海の男ですね」と言ったら「今は浜の男です」と笑って言った。彼が言いたかったのはサーフィンをする海岸近くも十分危険だが、外洋はもっと危険だということだった。

 ヘリコプターは金属の塊で重いが海流の力は強い、人と同じスピードで流されないにしてももし海底でころがりながら時速0.1キロのスピードで流されたら1週間で16キロ移動してしまうことになる。

 捜索が難航しているのはこれが原因だと考えられる。

2023年4月13日