ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

ウクライナ戦争は実質停戦その5。キーフを攻撃されればウクライナは反転攻勢できない、

 私はブログで実質ウクライナは実質停戦状態にあると述べた。

 このところウクライナが反転攻勢に出ているとニュースになっているがインターネットの情報によると両軍の占領地域はほとんど変わっておらず、むしろロシア側が漸進している。

 ウクライナが本格的に反転攻勢をしたら即座にロシアはキーフに再び精鋭部隊を差し向けるだろう。

 ウクライナが反転攻勢に出るのは東部とクリミアの5州のいずれかになるのだが、かなりの広い地域でどこに攻め込むかは絞り込みが難しい。

 攻めるウクライナ側は兵力が限られているので集中しないといけない。

 ロシアの手薄なところを裏をかいた作戦になる。

 しかし主要な所はロシアが1年半をかけて作った塹壕があり簡単に突破することはで難しい。最初の攻撃は成功してもその後継続して広い面積を取り戻すことはできない。

 ロシアはほとんどが徴兵で集められた兵隊で技能も士気も低いかもしれない。だがそれはウクライナも同じだ。

 国力から考えてウクライナ陸軍に比べてロシア陸軍の兵員数の方が多い。だが仮にウクライナ軍とロシア軍の兵力を同じ30万人と仮定してみよう。

 攻めるより守る方が兵員数はいる。奪還する5州にウクライナが20万人を割いたとするとロシアは同じ20万人で塹壕戦をすれば守りきることができる。

 同時にロシアはキーフを目指して精鋭部隊を含む10万人で攻めたとすると、ウクライナは徴兵の兵員10万人で守らなくてはいけない。

 同じ兵員数なのでキーフは陥落することはない、だが街は廃墟となる。

 バフムトを占領した民間軍事会社ワグネイルはロシア正規軍に引き継いだ。私がプーチンならばワグネイルをキーフの北の国境近くに移動させてにらみを利かすことになる。

 ウクライナの反転攻勢はない、あったとしても限られたものだ。

 ウクライナ戦争は実質停戦状態になっている。

 ダムの破壊、ロシア国内への散発的な攻撃、ロシア国内での反政府組織蜂起の支援、などアメリカとウクライナができることはテロと言われる程度の小規模なものになる。

2023年6月14日