ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

日大麻薬事件、そういえば麻薬警察を思い出した。

 日大麻薬事件のブログを書いていて思い出した。

 東南アジアに駐在していた頃、会社の麻薬調査のために麻薬警察を雇ったことがある。

 麻薬担当の警察幹部にたまたま知り合った。

 歳は30歳代で若い。当時40歳後半の私からすれば、かわいらしい後輩の若者のように見えた。だが東南アジアの場合エリートはさっさと出世させるのでかなりの地位の警官だった。麻薬取締役チームは警察の中でもエリート中のエリートだ。 

 とは言うものの東南アジアらしいしシステムがあった。

 非番の警察官が副業で働く場所を提供している会社があってそこにコンサル料金を支払う。その会社は非番の警察官を雇って派遣してくるというシステムだ。

 警察官の給与は安い、コンサル料金も警察官の日当に色を付けたぐらいの金額だった。

 合法なのか非合法なのかは分からなかったが、東南アジアではよくある話でまあ許される範囲と判断して麻薬警察官をコンサル料を払って派遣してもらうことにした。

 総務担当現地スタッフマネージャーとの間で秘密裡に話を進めた。日本人を疑っているわけではなかったが、ともかく口の数だけ秘密はバレる確率は高くなるので日本人スタッフにも秘密だった。

 ガードマンに有給休暇を取らせてその間麻薬警察官がガードマンの制服を着て24時間一週間交代で勤務監視するという計画だった。

 だが初日月曜日の午前昼食前に工場長が話があると言って社長室に来た。

「なんかガードマンの目つきがあやしいんです、なんか殺気だっているんです、新しく雇ったやつ変ですよ?悪いことしないですかね、マフィアかもしれませんよ?」

と日本人の工場長にばれてしまった。

 ガードマンに扮した麻薬警察官はガードマンとは違って腹は出ていないし筋骨隆々目つきは鋭い。

 しかも階段を私が登る時先に麻薬警察官が前を登っていると階段の途中でさっと横に私をよけて気をつけの姿勢で通り過ぎる私を横から最敬礼をする。

 結局初日の間に麻薬警察がガードマンを装っていることが工場内でばれてしまった。

 だがばれるのも想定済みだった。一番は麻薬警察が入っているので社員が麻薬をやらないこと、もしやっていたとしても止めるチャンスを社員に与えることになる、そして麻薬を止められない社員は辞めていくといいう考えだった。

 林真理子理事と警察から天下った副学長はこのような牽制をしていなかった。特に警察天下りの副学長は事を荒立てるかどうかを逡巡しただけで何の役にもたっていない。

 二人は噂は前から耳にしていたはずですぐに何らかの牽制をしていれば広く麻薬が蔓延することはなかったはずだ。

 二人の責任は重い。

2023年8月13日