ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

1.核を考える、ロシアがポーランドを核攻撃したらアメリカは核で反撃しない。

 プーチン大統領ウクライナ戦争で核兵器を使用すると恫喝演説をしたと何度か西側は報道しているが、私の知っている限りウソだ。

 「もし西側がロシアの本土に核攻撃を加えるならば核攻撃で反撃する。」とはプーチン大統領は言っているが、ロシアが核でウクライナNATO諸国を先制攻撃をするとは一言も言っていない。西側のメディアは「もし西側が核でロシアの本土に核攻撃を加えるならば」の部分を意図的に削除している。

 つまりプーチンの発言を歪曲し捏造して報道している。すくなくとも私がプーチン大統領の演説を聞いてきた限り、もちろん翻訳ではあるが、核の先制攻撃をするなどと言ったことはない。

 その事実を確認した上での話だが、もしロシアがポーランドに核の先制攻撃をしたらNATO軍の一員であるアメリカはロシアに対して核で反撃を行うのだろうか。

 ウクライナが受け取っている武器や義勇兵のほとんどはポーランドからウクライナに入っている。そのポーランドの基地を核で攻撃すればウクライナ兵站を完全に断ち切ることができる。そればかりかポーランドはロシアに降参をするかと言う状況に追い込まれることになる。ポーランドへの核攻撃は戦術的に極めて効果的だ。

 ポーランドNATOのメンバーでアメリカの核の傘に守られていると多くの人が言うだろうがそれは違うと私は思っている。

 ポーランドの軍事基地がロシアの核攻撃を受けてその反撃をするためにアメリカの原子力潜水艦、B52、地下サイロ、から核ミサイルがロシアに向けて発射されたら、即刻ロシアはアメリカ本土を核攻撃するだろう。そして核ミサイルが飛び交うことになり世界は終わることになる。

 アメリカは自国が核攻撃を受けないように、ポーランドがロシアから核攻撃を受けてもアメリカは核で反撃することはない。

 かように考えるとポーランドを含むNATO諸国(核保有のイギリス、フランスは除く)はアメリカの核の傘に守られていると言うのはまやかしなのだ。

 次回は、北朝鮮の核ミサイル、中国の核ミサイル、が日本に打ち込まれた時アメリカの核の傘はどうなるのか考えてみることにしたい。

2023年10月2日