ドラコの資産運用 織田俊夫

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ハマスのテロ攻撃、イスラエルの弾圧とハマスの我慢の限界

 最初に言っておくが私はハマスイスラエル問題においても中立な立場でものを言うつもりだ。

 今後イスラエルアメリカからの情報が日本のマスコミであふれることになるだろう。すると私の意見はパレスチナ寄り、ハマス寄り、つまりテロ組織を味方するのかという非難を浴びるかもしれない。

 だがプロパガンダに左右されずに事実を見ることとしたい。

 昨日のブログでハマスは突然何千人ものイスラエル人を殺害し誘拐までしたのかそれなりの理由があるはずだとした。

 日本やアメリカなどの西側メディアは突然ハマスが5000発のロケット弾をユダヤ人居住地区に打ち込んだと、まるですべてが10月7日に始まったように報道している。

 だが10月7日以前に何が起こっていたのか気になって調べてみた。

 2020年8月トランプ大統領の仲介でイスラエルアラブ諸国のバーレン、UAEが国交の正常化、アブラハム合意を行った。長年憎しみあい戦争状態であったアラブとユダヤが国交の正常化を行ったわけで中東平和への大進歩だった。

 その後モロッコスーダンなどもイスラエルと国交の正常化を行い、ゆくゆくはアラブの盟主サウジアラビアとの国交正常化も交渉が始まっていた。

 だが2022年12月イスラエルで強硬派のネタニヤフ氏が首相になるとイスラエルパレスチナ地区での入植を再開した。 

 アブラハム合意では国交の正常化の条件としてイスラエルの”入植”をこれ以上行わないことが約束されていたがイスラエルは一方的に破ったのだ

 ”入植”とは住んでいないところの土地を開発して住み込むことではない、パレスチナ人をイスラエル軍が銃で脅して追い出してそこに住み込み自分たちの土地にすることだ。 

 当然一般のパレスチナ人は武器がなく石をイスラエル軍に投げつけるが、イスラエル軍は発砲し毎日数人が亡くなり続けていた。

 パレスチナ人たちの怒りが今回のハマスの大規模な攻撃になったのだ。

 ネタニヤフ首相は極めて強硬だ。

 パレスチナへの強引な入植だけでなくイランに対してもだ。「タコの頭をたたく」つまりイスラエルに敵対するイスラム諸国の中心であるイランを直接攻撃すると公言している。

 イスラエルハマスに反撃をすればイスラエル周辺国がイスラエルに攻撃を加えイスラエルがイランに攻撃をすると言うように第五次中東戦争の危険性は高い。そればかりか第三次大戦の引き金にもなりかねないと私は心配している。

 

2023年10月11日