ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

保守論客は外交になるとどうしてこんなにナイーブなのか!

 多くの尊敬できる日本の政治評論家がいてて私はユーチューブで意見を聞いている。政治、経済、社会の問題について問題点を指摘し解決策を論じる人たち、特に保守系の論客の意見は現実を直視していて説得力がある。

 だが事が外交となると突然ナイーブ(naive)になってしまう。

 日本語でナイーブと言うと繊細という意味で、女性が「私ナイーブなの」と言えば何となく心が純粋で繊細で可憐なイメージになる。

 だが英語の本来意味は、純真、素朴の意味もあるが、単純、未熟、の意味で決して誉め言葉ではない。君はナイーブだと言われたら世間知らずの馬鹿と言われたと思っていい。

 ナイーブの反対語は英語で適切なものがないように思う。だが日本語ならば「したたか」だろう。したたかの反対語が英語のナイーブの意味だと私は思う。

 日本の保守論客は外交に関してはしたたかでないのだ。

 世界が何であるかを分かっていない。

 世界は金、権力、征服欲、暴力、怒り、が底辺で動いているという基本を理解していない。民主主義や正義は人々を動かすことはあってもそれは底辺の大きなうねりの上にあるものだ。また民主主義や正義というものは権力者たちが都合の良いように利用されていることが多いという事実を理解していない。

 経済政策のために財政支出を拡大せよとまっとうな意見を言っている評論家が中近東からの原油供給も考えずに突然イスラエルの味方になる、統一教会の問題についてまっとうな批判をしているユーチューバーが突然防戦一方のウクライナが勝っていると毎日戦況報告する、などなどまともな人たちが外交となると突然、未熟、世間知らず、能天気、思い込み、になってしまうのが不思議だ。

 世界の金、権力、征服欲、暴力、怒り、がどう動いているかまずは事実を見極め、プロパガンダに影響されず、主要報道を疑い、自分の思想で思い入れをせずに、すぐにどちらかに味方をせず、自分の立ち位置を簡単に決めずに、冷徹に客観的に分析する力が日本の保守論客に欠けている。

2023年10月27日