ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

映画「道で拾った女」を観てきた。

 ネタバレありになるが以下の通り。

 行き場のないホームレスの女と同じような境遇のトラック運転手の数日間のドラマだ。 

 映画を観るのは楽しいものだ。しかし一方でほとんどの映画は生死にかかわる話が出て来て重いものだ。

 この映画は拾われた女が過去にこどもを亡くしているという不幸話が出てくるが、ほとんどの展開が二人の男と女と周りの数人のコミカルな話で終わるところが楽でいい。

 そう言う意味では山田洋次監督の「こんにちは、母さん」に似ている。

 幸せな家族でだったのに3歳の息子を事故で失ったころから不幸になっていく女。夫は傷ついた妻をいたわるいい人なのに彼女はパチンコにのめり込み最後にはホームレスになる。

 もう一方はたまに出先でデリヘルのサービスを受けるいい加減ではあるが、1、2週間仕事の後優しい妻の元に帰るのを楽しみなトラック運転手だ。

 ところが2日前に妻が予備校教師と浮気していたのがバレたのだ。しかも3年前からだったことにショックを受ける。

 帰るところがない二人が東京、沼津、あたりを東海で運転手が仕事で移動しながらの話だ。

 海は近くにあったが普通のどこにでもある国道や公園や飲み屋が舞台だ。そこで展開される話はとても人間臭く身近な感じがした。心温まる感じがする。

 期待せずに見に行くと面白い、ただ「こんにちは、母さん」とは違って大人指定の映画なのでお年寄りには向かないかもしれない。

2023年11月3日