ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

個別銘柄はやらない方が良い理由 

 昨日三菱UFJ銀行株価が上がっているとブログで記載した際に個別銘柄は人生80年に比べて企業寿命は30年だからやらないほうがいいと述べた。

 先日タイにあった証券会社の口座を整理した。

 10年ほど前に数年間投資をしたがある程度の利益を上げていったん引き上げた。ただ面倒で端株など一部株式を残していたものがあった。

 総額元本対して10年間で30%ほど利益が出ていた。過去10年間タイは低成長になっていたしコロナもあったのでこの程度の利益なのだろう。総額は自転車か中古バイクが買えるぐらいで大したことなかった。

 20銘柄ほどあったがそのうち3,4銘柄は2,3倍になっていた一方で5銘柄は株価がゼロかほぼゼロになっていた。面倒で個々に調べなかったが5銘柄の会社は破綻したということだ。

 それなりに調べて将来性があると思って買った銘柄の内25%が10年の間に破綻したのだ。

 私の場合他の株が上がっていたのし金額も少なかったので全体として被害にはならなかった。

 20銘柄に分散して投資していたから儲かった株が儲からなかった株の損失をカバーしてくれた。まさに個人で日経225のような買い付けをしていたからだ。

 戦後まもなく東京大学卒業生の一番人気の就職先は石炭産業だったらしい。その後造船産業、石油化学産業となった。こららの産業が30年、40年後にどうなったかはご存知の通りだ。

 バブルのころ世界を制覇したSONYはニューヨークの電子掲示板に出ていたが今はアップル社や韓国メーカーが主となっている。

 企業は早い期間で盛衰する。一方で人生は長い。そしてその間に就職、結婚、出産、病気、転勤などいろんなことが起こる。忙しい人生の中で企業の業績を絶えず予想し続けるのは無理だ。時間と労力を考えればコストパフォーマンスは悪い。

 王道は迷わずに個別銘柄は避け日経225などパッシブな投資信託を選ぶことだ。

2024年1月27日