ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

ドル円は130円~155円で今後10年推移する。

 為替は金利差に大きく影響されるので、今後アメリカが金利を下げて日本が金利を上げていくと円高になる。2024年中に日銀はゼロ金利政策を止めるしアメリカも金利を引き下げると見られているので円高ドル安になると多くの専門家は予想している。

 基本的に間違いはないが、過去にあった1ドル70円~120円と言うような円高ドル安にならないように日銀とアメリカ連銀は連携をして市場を誘導すると見る。

 その理由は円安であれば日本経済は輸出主導で景気回復になる。一方でアメリカは地政学的に中国を切り離し日本との連携を強めたいと考えている。そして少々の円安であってバブル時代とは違ってアメリカの雇用には大きな影響は出ないからだ。円安は日米両国にとってWINWINとなる。

 金利差が縮まるので今よりやや円高になる傾向はあるが、1ドル130円~155円で今後10年程度は推移すると予想する。

 1ドル130円~150円だと日本の物価は米国や先進国に比べて相当安くなる。実際に安い日本を目指して欧米からも多くの観光客が来日している。

 今の日本人の給与は今の為替レートで計算すると欧米に比べるとかなり安くなっている。私は日本人の生産性は欧米人に比較して劣るとは思っていないので本来日本人の給与は欧米人と同等またはそれ以上であるはずだ。

 なので長期的に日本人に給与は欧米人との間で均等化されることになる。

 それは為替が円高になって行われるのではなく、日本人の給与が欧米よりも高い率で上がっていくことで差が縮まることになるだろう。

 つまり為替は130円~155円、インフレは2%程度で賃金上昇は4~5%の未来がすぐそこまで来ていると私は見ている。

2024年2月8日