ドラコの資産運用 織田俊夫

政治、経済、社会、を常識眼で分析すれば資産は10倍になる

もしトラで不安を煽るマスコミ、実はより安定した未来が待っている。トランプ氏の過激発言はかましでしかない。3/5

 民主党に染まったアメリカのマスコミは狂ったようにトランプ批判をしている。

 トランプ氏は予備選を有利に進め共和党候補になることが確実視され、バイデンとの闘いを制して大統領に返り咲くことが現実味を帯びてきた。事実を認めたくないマスコミはありとあらゆる批判をしている。トランプ氏が大統領になったらこの世は大混乱になるといいたいようだ。

 大混乱になるかもという不安はマスコミだけの責任ではない。トランプ氏もかまし続けているからだ。

 トランプ氏は根っからのビジネスマンで交渉することには慣れている。その手口として「かまし」を使っている。値切る際に相手が受け入れない途方もない値段を提示するようなことを政治の世界でも平気でするのだ。

 北朝鮮との会談前はロケットマンとこき下ろし大規模な演習を繰り返して金正恩をビビらせた。最終的に核放棄はさせられなかったが、トランプ氏の作戦で少なくとも2回の会談をすることができた。

 中国との会談の際には昼食のまっさい中にアメリカが中近東で大規模な攻撃をしたと習近平氏に告げた。太平洋を日米で二分割しようと偉そうなことを言っていた習近平氏はこれまたビビってしまった。

 トランプ氏の過激な発言はビジネスを有利に導くための戦術なのだ。

 日本製鉄のUSスチール買収についてトランプ氏は自分が大統領ならば絶対認めないと発言した。だが買収は今年9月に実施されトランプ氏が12月当選したとしても中止することはできない。トランプ氏は最初から買収に待ったをかけることはできないことは知っていて、その上でアメリカ労働者の支持を得るための発言をしたのだ。

 NATOが防衛費を大幅に上げないならロシアをけしかけて攻撃させるとトランプ氏は発言した。全く持って無茶苦茶だが、これもNATOの負担の多くがアメリカで防衛費増額をのらりくらりとかわしているNATO諸国への交渉の強烈な最初の一発なのだ。ドイツなどはウクライナ戦争前までNATOの仮想敵国のロシアから天然ガス供給を受けてきたわけで、トランプ氏にしたらお花畑のドイツにかましてやったのだ。

 マスコミが煽るようにトランプ氏が大統領になっても世界は不安定にはならないだろう、むしろ安定すると思っていい。

2024年3月4日