ドラコの資産運用 織田俊夫

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ロシア大統領選挙、投票を強いるのは問題なのか?

 ロシア大統領選挙でロシアが占領しているウクライナ5州についての現地報道があった。

 選挙は行わていて占領された住民にも選挙権はあるようだ。ウクライナ系住民にもロシア系住民にも投票権がある。少なくとも投票権と言う民主主義の形態はあることになる。

 職場などから投票に行けと強制的に指示されていることをメディアは問題視していた。

 だが選挙は日本でも罰則はないが憲法で義務とされている。シンガポール、ベルギー、ルクセンブルグ、アルゼンチンでは実際に罰金を支払わない国もある。

 選挙に行って投票用紙に「プーチン」と書けというのであれば問題だが、投票を促すあるいは強制するのは必ずしも民主主義に反することではないはずだ。

 ロシアが占領する5州ではおそらく投票はないだろうと思って現地入りしたメディアがまともな選挙をしていることに驚き他に批判できるところはないかと無理やり探し出したに違いない。

 メディアは今後ロシア占領下の5州の投票率プーチン大統領への投票がいくらかだったか報道しなくてはならない。

 私の推測ではプーチン大統領への投票率は全人口の50%以上を占めると見ている。その場合占領された5州の全人口の過半数プーチン政権を支持していることになりロシアへの併合を良しとしていることになる。 

 西側メディアはどんなことがあってもこの事実を報道することはないだろう。

 またせっかく現地に行ったのだからウクライナ系住民がロシア政府に弾圧されているのかについても調査して報道すべきだ。西側メディアは2年前キーフへのロシア軍侵攻時にロシア軍の住民虐殺について報道したわけであるから同じことが5州でも生じていないか確認をしなくてはならない。

 西側メディアがやらないとなるとプーチン大統領が5州の住民はウクライナ統治下時代よりも平和な生活をしているという主張を否定できないことになる。

2024年3月19日