3月12日のブログ「日経平均株価、為替レートは2024年6月まで乱高下するが7月には落ち着く」で7月マイナス金利政策解除でドルは140円程度、11月トランプ大統領の誕生で130円になると予想した。
その後3月18日のブログで日銀は私の予想よりもうまくやっているように見えると述べた。
私の予想は外れた。極めていい方向に外れた。
神経質に為替が円高方向に動き株価も下がってたが、植田総裁はマイナス金利を解除しても金融緩和は続けると市場関係者に良く説明をし理解を得ていた。数週間の間に日銀の方針を適切にリークするなどして世界中に知らしめた。
30年間続いた金融緩和政策の転換を中小企業の賃上げ結果が出る7月を待たずにここぞと思い切ってやったのだ。
心配とは逆に為替は150円台のドル高円安となり株価は4万円台を回復した。
マイナス金利解除は金融引き締め政策であるにもかかわらず市場は逆の動きをしたのだ。
このまま150円前後の円安が続くと輸出企業の業績は引き続き好調となり日本経済をけん引しインフレは2-3%が継続されることになる。安心感から今年日本株は5万円を目指すことになる。
アメリカがトランプ政権になりエネルギー政策を見直しシェールガスの採掘を再開するとインフレは沈静化するだろう。その場合今年末から来年にかけて連邦銀行が政策金利を下げる可能性がある。
ドル安圧力になるが日本銀行が今後も金融緩和政策を続けるならば円高になっても140円前後で推移するものと見る。
それにしても日銀の政策転換をもっともよい結果にした植田総裁の手腕は素晴らしい。日本経済は多段式ロケットの二段目に無事点火したと見るべきだ。
2024年3月23日