田原総一郎が参加した日本の政財の御老人会出席者によると嫌なことをすぐに忘れるのも長生きの秘けつらしい。
私が最初20年勤めた会社の同窓会に行きたくない理由はそれもあることに気が付いた。
生まれつき発達障害のような傾向がある。字を間違えたり簡単な計算を間違える。人の名前は覚えられないししかも間違える。アポイントをすっぽかしたり時間を間違える。
これを言うとみんなそんなもんですよと多くの人が言うが私の場合度が過ぎている。
くだらない失敗でも大きな問題になることもあるし些細なことでも後始末はしないといけない。ともかくやるたびに落ち込んでしまって仕事の効率が落ちてしまう。
サラリーマンの担当者として基礎的な能力が欠如していた。毎日上司から叱られつづけていた記憶がある。
それを思い出すのも嫌だし、そんな風に私を見ていた人たちに会うのも癪に障る。
私にとって最初の会社は苦痛だったのだ。そんなところの同窓会に行くのは嫌なことを思い出しに行くようなものだ。だから日本の政財界の先輩方が言うように「嫌なことはすぐに忘れる」ためにも最初の同窓会に行かないのが正しいのだ。
ちなみに40歳以後私の仕事がうまく行ったのは、秘書あるいは私の世話をしてくれる人をつけてくれたからだ。
ある秘書は毎日帰宅前に翌日のスケジュールを確認してくれた、会合があると出席者の名前を事前に行ってくれる、「杉山さんです、杉下さんではありませんからね。」という感じだった。
おかげでずいぶんくだらないミスが減り失敗で落ち込むこともなく前向きな仕事に集中できた。
2024年3月18日