先輩が60歳を過ぎるあたりで同窓会や昔の仕事仲間の飲み会が一時的に増えると言っていたが本当のようだ。退職した人たちから暇なのか淋しいからか飲み会をやろうと順次連絡がくる。
私は同窓会の類の飲み会は少々苦手だ。
一番問題なのは同級生の名前や仕事仲間をあまり覚えていない。そもそも友人の数が少ないこともあるのあろう。クラス全員の名前を憶えていたことは一度もないと思う。
なので昔話に入っていくのはけっこう苦痛だし、相手にも失礼かと思ってよほどのことがない限り行かないようにしている。
若気の至りでかなりバカなことをしていたようでお誘いはよくいただく。なつかしくうれしいのだが昔の記憶をたどりながら酒を飲むのはそれなりに苦行のように思う。
昔の友人に会うと間違いなく月日の分だけ当たり前だが確実に老けている。長年の人生で外見にいろんな変化が出ているのだろう。同様に私も同じように老けているはずだ。
だが不思議なことに性格は昔と全く変わっていないというのが面白い。価値観や考え方のようなものもあまり変わっていない人が多いように思う。
昔話で盛り上がるが、近況の話や今後何をするのかという話になる。ひとつでもいっしょに残りの人生に影響しあえるようなことが出てくるといいかと思っている。
そんな同窓会なら出てもいいかとは思っている。
2023年10月29日